JoJoの奇妙な学園

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3.スタンドの作成


3−1.スタンド能力の取得
 ルール上はキャラクターは自動的にスタンド能力を得ることができます。キャラクターの設定の段階で、そのキャラクターがどうやってスタンド能力を得たかというのは、ルール上では特に考える必要はありません。スタンド能力を得た経緯や設定が必要だと考えるならば、各自で好きなように(もっともらしい)設定を考えるようにして下さい。
キャラクターの作成の所でも書きましたが、スタンド使いであるキャラクターは自動的に《スタンド能力》という特技を得ます。これは年齢÷5個の特技の中に含まれるわけではありません。厳密に書くならば、年齢÷5個の特技+スタンド能力の特技をキャラクターは最初に持っていることになります。


3−2.スタンドの作成
 スタンドを作成する上で一番大切なのはそのイメージ(姿)です。出現したスタンドがどのような姿をしているかによって、その雰囲気は異なってきます。スタンドのイメージは原作を参考にすれば、良いものが作れると思います。単純に見栄えのするものや、綺麗なイメージのスタンドがあっても不思議ではありませんが、どこか妙な姿をしているほうが雰囲気が出ます。
次にスタンドの名前ですが、もちろんどのような名前を付けてもかまいません。原作には色とタロットカードの組み合わせの名前や、どこかのバンドの名前をつけているようなものがあります。スタンドの名前はネーミングセンスの問われる所ですが、変に難しく考えずに特殊能力やイメージからのインスピレーションで考えましょう。

 《スタンド能力》の特技を持つキャラクターは、自分の使えるスタンドをあらかじめ作っておかなければなりません。以下の手順にしたがってスタンドを作ってください。スタンドを作る前に、どんなスタンドにするのかよく考えた方がいいでしょう。


※まず先に全てのルールを読んでしまうことをお勧めします!!


1)スタンドの基本能力
 スタンドには以下の5つの基本能力があります。原作を読んでいれば、それぞれの能力がどういうものであるかよくわかるはずです。

☆能力値
【パワー】 スタンドの力の強さ、破壊力、防御力を表します。
【スピード】 スタンドの動きの素早さを表します。
【正確さ】 スタンドがどれだけ器用で、精密な動きができるかを表します。
【射程】 スタンドがスタンド使いからどれだけ離れて活動できるかを表します。
特殊能力 スタンドの持っている特殊能力を表します。


2)作成の手順
 まず、「キャラクターの【自我】レベル+10点」がスタンド作成ポイントとして与えられます。この点数を先の5つの能力に振り分けてください。特殊能力に振り分けるポイントは1つではなく、2つや3つの特殊能力に振り込んでもかまいません。基本能力に振り分けたポイントは基本的にキャラクターの能力と同じような働きをしますが、【射程】の場合は、振り分けたポイントによってスタンドをどこまで出すことができるかという距離になります。何ポイント振り分けたらスタンドが本体からどれだけ離れることができるかは、以下の表を参照してください。

☆スタンド【射程】距離表
振り分けたポイント 距離
0m
2m
10m
50m
250m
1.25km
6.25km
31.25km
156.25km
781.25km
10 3906.25km
※以後+1毎に距離を5倍していく


 スタンド作成ポイントはどのように振り分けてもかまいませんが、次の条件に注意しなければなりません。

☆スタンド作成条件
【パワー】、【スピード】、【正確さ】は0でもかまわない。
【射程】が0(0m)のスタンドは本体から出現することはできない。
特殊能力には必ず1点以上振り分けて、何らかの特殊能力を持たなければならない。


3)特殊能力の決定
 先にも書きましたが、スタンドは必ず何らかの特殊能力を持たなければなりません。中には「特殊能力なんていらないから・・・」という人もいるかもしれませんが、原作の雰囲気を重視するために必ず決めるようにしてください。特殊能力はポイントさえ振り分ければ、複数持ってもかまいません。【射程】以外の能力は全てキャラクターの能力と同じように判定に使用します。この「特殊能力の一覧」のところに原作に登場したスタンドの特殊能力を解説してあります。それを参考にして特殊能力を決めてください。ただし、GMがあまりにも強すぎると判断した特殊能力には、何等かの条件や制約をするべきでしょう。また、特定のエネルギー(火や水など)を操る能力を持ちたい場合、操るエネルギーはどれか1種類にしなければなりません。スタンド能力では風を操りながら、水を操るといったことはできないのです。

 ※特殊能力の効果や程度についてはフォーラムの方に書き込んでいただければ詳しくお答えします。

4)スタンドのイメージ
 能力値や特殊能力が決まったらスタンドのイメージを決めてください。これは原作と同じように出現したスタンドがどのような姿をしているかを表すものです。これはイラスト、または文章で具体的に表現してください。出現したスタンドの姿は、適当なようで実は非常に重要です。それはそのキャラクターがどのような外見をしているかというのと同じことなのです。例えば、出現したスタンドに足が無ければ、そのスタンドはキックすることはできません。このあたりはその姿によって常識を働かせて考えましょう。その形状によって可能なこと、不可能なことははっきりしているはずです。それが曖昧な場合は、バランスを崩さない範囲でできるだけ自由な発想の方をを優先するようにして下さい。
例えば原作のハイエロファント・グリーンは遠くへ行くときに体を紐状にして移動します。この体を紐状にするのは特殊能力でもなんでもなく、「遠くへ行くときのイメージ」なのです。この体を紐状にすることは、対ディオ戦の時の"ハイエロファントの結界"のようなことが"イメージによる応用"によって可能になります。GMは作られたスタンドがどのような姿をしているのか、しっかりと認識するようにして下さい。
 参考までに以下に基本的なスタンドのイメージの区分を設定します。

☆スタンドのイメージ
人間型 サイズの大小に関わらず人型で、腕が多い、下半身がない、尻尾があるなどの姿を含む。
非人間型 動物型、植物型、昆虫型、道具型、乗物型等。
不定型 粘液状、紐状(蛇型を含む)等。


5)スタンドの完成
 能力値を決定し、特殊能力を決めたら、GMと相談してその能力に矛盾や判定の時に困る要素がないか考えて下さい。その能力があまりにも強力すぎるとなれば、GMはその能力を制限する必要があります。1つの能力で幅広く応用が利くものはかまいませんが、それ自体が万能な特殊能力には問題があります。特殊能力の効果自体は何らかの"理屈"で裏付けられている方が良いでしょう。特殊能力の効果について他のプレイヤーと意見が食い違うようなことがある場合は、そこに参加している全員が納得できるような理屈を考える必要があります。

コラム〜超能力とスタンド能力〜
 最初のあたりで、「スタンドとはイメージ化された超能力である」と書きました。では、超能力とスタンド能力とではどう違うのでしょう? 超能力は様々な作品において様々な表現がなされています。例えば代表的な超能力である「テレキネシス(念動力)」は、超能力者が念じるだけで物体を浮遊させたりすることができます。これをスタンドで表現するとどうなるのでしょう? この場合、持ち上げようと念じた物体をスタンドが(イメージとして直接)持ち上げます。スタンドは普通の人には見えませんから、普通の人から見れば、どちらも念じただけで物体が持ち上がった様に見えます。ですが、実際にプレイヤーの目から見れば明らかに違うことがわかるでしょう。スタンド能力は普通の人から見れば超能力と同じなのですが、超能力とスタンド能力はその状況を表現するイメージにおいて全く違うものとなります。
 ここで1つ、定義をしておきましょう。それは「超能力と全く同じイメージでしか働かないスタンド能力はスタンド能力ではない」ということです。スタンド能力があるのにもかかわらず、特技で超能力をとるなどということは非常にナンセンスです。このルールにおいては、超能力という概念と能力は全てスタンド能力に含まれています。



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