JoJoの奇妙な学園
4.特殊能力の一覧
ここでは原作に登場した各スタンドを説明するのではなく、ルールとして処理するために明記しておかなければならないスタンドの特殊能力を説明します。ここで説明されていない特殊能力についてはGMとプレイヤーの相談の上で決めるようにしてください。
※特殊能力の効果や程度についてはフォーラムの方に書き込んでいただければ詳しくお答えします。
1)武器を持つ
スタンドが何らかの形をした近接戦闘用の武器を持っています。これは文字どうり「武器」であり、スタンドの破壊力を高めるものです。打撃力はこの特殊能力のレベル×2とします。実際に攻撃が命中した場合、その時の打撃点は【パワー】でロールした出目+この特殊能力のレベル×2が打撃点となります。この「武器」がどのような形をしていようとも、形状による修正は一切ありません。
例、剣/シルバーチャリオッツ、短剣/ハングドマン、大鎌/デス・サーティーン、塔針/タワー・オブ・グレー、注射針/ハーヴェスト
2)スタンドが武器
出現したスタンド自体が何らかの近接戦闘用の武器の形をとっています。これを操るのは本体ですが、この武器による攻撃は「スタンドによる攻撃」なので、通常の防具は役に立ちません。その打撃力はこの特殊能力のレベル×2とします。実際に打撃点を計算するときは、スタンドを操っている者(普通は本体)の【体力】でロールした出目+この特殊能力のレベル×2が打撃点になります。この「武器」がどのような形をしていようとも、形状による修正は一切ありません。スタンドをこのように設定した場合、【射程】には必ず1点だけ振り分けておかなければなりません。
例、剣/アヌビス神
3)飛び道具を持つ
この能力を持つスタンドは何らかの弾丸のような物をスタンドから発射することができます。この飛び道具の命中判定は【正確さ】で判定します。実際にこの飛び道具が命中した場合、その打撃力はスタンドの【正確さ】でロールした出目+この特殊能力のレベル×2とします。その射程距離は有効視界内での視認距離(見て正確に識別のつく距離)とします。
例、エメラルド・スプラッシュ/ハイエロファント・グリーン、レーザー光線/サン
4)スタンドが飛び道具
出現したスタンド自体が何らかの飛び道具の形をとっています。これを操るのは本体ですが、この武器による攻撃は「スタンドによる攻撃」なので、通常の防具は役に立ちません(これに関しては後述)。命中判定はその本体の【要領】で行います。その打撃力はこの特殊能力のレベル×2とします。実際に打撃点を計算するときは、本体の【要領】でロールした出目+この特殊能力のレベル×2が打撃点になります。この「武器」がどのような形をしていようとも、形状による修正は一切ありません。スタンドをこのように設定した場合、その飛び道具の【射程】距離はスタンドの【射程】と同じになります(注、【射程】がいくら長くても目標が見えていなければ命中させることはできません)。
例、拳銃/エンペラー
5)防具を持つ
この能力を持つスタンドは実際に身につける事のできるような防具をまとっています。その防御力はこの特殊能力のレベル×2とします。実際に防御点を計算するときは、スタンドの【パワー】でロールした出目+この特殊能力のレベル×2が防御点になります。この「防具」がどのような形をしていようとも、形状による修正は一切ありません。この防具を脱着可能にして、着用している間は【スピード】に一定のペナルティーがかかるように設定するならば、その【スピード】の減少する値の2倍を、先に計算した防御力に加えることができます。例えば防具のレベルが2レベルだとすると、防御点の算出の際には2×2=4で+4することができます。これを脱着可能にした場合、着用中の【スピード】が−1される毎にその防御点に+2を加えることができます。仮にこの防具の着用中は−2のペナルティーが【スピード】にかかる防具の場合、防御点にはさらに+4して実際の防御力は+8となります。この脱着可能と【スピード】への修正はあらかじめ決めておかなくてはならず、途中で変更することはできません。脱着可能にした防具をはずした場合は瞬時にそれまで低下していた【スピード】
が回復します。
例、鎧/シルバーチャリオッツ
6)エネルギー操作
この能力は1種類しか持つことはできません。この能力を持つスタンドは特定の1種類のエネルギーを自在に操ることができます。このエネルギーを使って飛び道具の様にダメージを与える場合は、この特殊能力のレベルを飛び道具(前述)であるかのように判定して下さい。また近接戦闘用の武器として操るような使い方をする場合は、この特殊能力のレベルを武器であるかのように判定して下さい。
例、炎/マジシャンズレッド、氷/ホルス神、音/エコーズ、
7)スタンドがエネルギー体
スタンドは何らかのエネルギーとして出現します。基本的なところは先に説明した「エネルギー制御」と同じです。それに加えて直接的な攻撃を受けてもダメージを受けることはありません。
例、砂/ザ・フール、霧/ジャスティス、水/ゲブ神、太陽/サン
8)物体強化/操作
特定の物体と合体して実体化し、その能力を強化したり、操ったりします。ルール的には対象となる物体の能力をこの特殊能力のレベル分、引き上げることができます。
例、死体操作/ジャスティス、船強化/ストレングス、車強化/ホウィール・オブ・フォーチュン、治癒料理/パール・ジャム、髪/ラブ・デラックス、(小説版より)列車強化/サタニック・カプラー
※「エネルギー制御」、「スタンドがエネルギー体」、「物体強化/操作」の特殊能力は、考え方によっては非常に不明確な能力です。よって、これらの特殊能力についての詳しいルールは後述します。
9)感覚強化
この能力を使用中は、キャラクターの【感覚】レベルにこの特殊能力のレベルを加えたレベルで判定することになります。どの【感覚】が強化されるかはあらかじめ決めておかなければなりません。
例、超視覚/スター・プラチナ、超嗅覚/ハイウェイ・スター
10)集団
この能力1レベル毎に30体の集団としてスタンドを出現させることができます。スタンド1体1体の【パワー】はスタンドの【パワー】をその数で割ったものです(端数切捨)。
例、兵隊+戦車+戦闘ヘリ/バッド・カンパニー、4本腕の人形(?)/ハーヴェスト
11)変化
対象の形を特定の形に変化・変形することができます。変化するための難易度はGMが決めてください。
例、百面相/クヌム神、魂をコイン/オシリス神、魂を人形/アトゥム神、擬態/イエローテンパランス、擬態/ハイプリエステス、物体修復/クレイジー・ダイヤモンド、透明化/アクトン・ベビー、人を書物/ヘブンズ・ドアー
12)時間停止
この能力1レベルにつき0.5秒だけ時間を止めることができます。ただし、止めた時間0.5秒毎に1点ずつ疲労ダメージを受けます。
例、スター・プラチナ/空条承太郎、ザ・ワールド/ディオ
13)空間を削る
この能力を持つスタンドは何らかの動作をする事によって、空間を削り取ることができます。ルール上ではこの特殊能力のレベルのダイスだけでダメージを出す武器として扱いますが、この攻撃によるダメージは、能力の上限から直接減少させる永久ダメージとして扱います。このダメージは通常のいかなる手段を用いても、減少させることはできません。つまり、通常のスタンドによる防御ではこのダメージを減少させることはできないということです。この能力による攻撃を防ぐ場合は理屈で納得できるような防御の仕方をしなければなりません。
例、ザ・ハンド/虹村億康