雑記帳2022


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レゴ DCスーパーヴィランズ Nintendo Switch版 2022.05.17

 アメリカのコミック界2大巨頭であるマーベルとDC。レゴゲーだとマーベルで既に2作出てますが、あえてここではDCの方をレビューします。

 前作、前々作のマーベルの方は当然のようにヒーローサイドが主役で、フリープレイの時にヴィラン側も使えるんですが、今回の方はタイトルどおりヴィラン側が主役。
 トレーラーにもありますが、ゴードン警部(バットマンに登場する刑事)がレックス・ルーサー(スーパーマンに登場するヴィラン)に刑務所で面会する所からスタート。

 そしてオープニングシーンの最後で、なんと主人公キャラの作成に入ります。
マーベル2作でもオリキャラを作るシステムはありましたが、今作はガチでマイキャラが主人公でストーリーが展開していくというもの。

 最初は「こんな奴、本当に連れていくの?」「役に立たなければそれまでだ。」とレックス・ルーサーの脱獄に同行。

 次は「おい新人、お前もついて行け。」と先輩ヴィランチームのメンバーに連れていかれ。

 そして、なんと”誘拐され属性”を発症し、先輩ヴィランチームが「よし、新人を救出に行くぞ!」と動いてくれる。

 最後は「こちらに来ないか?」と、とんでもない所からお誘いがくるという展開(ネタバレなんで細かくは書きません)。

 ストーリープレイでは、話の展開上、全てのステージにマイキャラが登場できるわけではないですが、終盤戦に突入したあたりから、マイキャラが話の中核を担うポジションにいることが判明します。


 ストーリー自体は、前のマーベル2作とは違い、完全にオリジナル。DCコミックスに詳しい人なら、「こいつらも出てくるんかい!」というやつらも登場。ちなみに知らないキャラでも、キャラ選択画面からキャラカード表示モードにすると、所持能力、設定背景、コミックでの初登場がどこなのかという情報が閲覧できます。

 ゲーム自体は基本、レゴゲーなので、周囲の物品をぶっ壊し、パーツやギミックを組み立てて状況をクリアしていくパズルのような構成。ただ、群がってくる雑魚的を薙ぎ払う等、アクション性のあるシーンも多々ある。

 ストーリー以外は、いくつかの作品の舞台をコンパクトにして連結したようなオープンフィールドが舞台となります。各エリアは道路や飛行等でシームレスに移動できます。このオープンフィールドは、あちこちにイベントやミッション、アイテム、キャラクター解放ファイルなどがばらまかれており、隅から隅まで歩きつくすことが可能。一応、画面左下にレーダーが用意され、行先や進行中のミッションやイベントの行先などを教えてくれるマーカーが表示されるんですが、これはあくまでも2次元表示。フィールドの中心部となるメトロポリスは、中心部が立体構造になっており、レーダーにしたがって移動しても目的の場所に到達できないことがよくあります。なので、行き詰まったら攻略動画を探しましょう。

 マイキャラとカスタムキャラは特殊能力を含めてかなり自由に作成できるんですが、特殊能力はストーリーの、キャラパーツはキャラ解放を進めることで選択できる幅が広がっていくので、まずはストーリーをクリアするところから始めるといいと思う。今作では、一部のキャラ固有パーツの色変更が可能になってます。例えば、キャットウーマンのパーツは基本が黒ですが、これを変更して色違いの姉妹キャラみたいな作り方もできます。
 ちなみに、特殊能力にはヒーローのものとヴィランのものが混在しているため、悪堕ちしたヒーローや、正義に目覚めたヴィランみたいな(脳内)設定で作成も可能。
 カスタムキャラを3人作れば、ほとんどのキャラクターが持つ能力を肩代わりでき、フリープレイで大活躍できます。ただし、ハーレクインのインパクトゲーム、デッドショットの反射狙撃、ミラーマスターのミラーポータル、リバースフラッシュのコズミック・トレッドミル、ジョーカー/スケアクロウ/ポイズン・アイヴィの毒ガス生成は、このそれぞれ対応したキャラにしかギミックをクリアできない仕掛けになっているので、カスタムキャラだけで全てが対応できるわけではありません。


 最後に個人的に面白いと思ったギミックを紹介しておきます。


1)グーンコマンド(マイキャラ/カスタムキャラも取得可能)
 ストーリー上ではジョーカーが最初にこの能力を披露してくれます。効果は「フィールド上にいるモブキャラを一時的に部下にする」というもの。簡単に言うと「おい、ちょっとツラ貸せや!」→「へい、何ですか兄貴?」というやつ。部下は多段グラップルフックを一緒に引っ張ってくれたり、組体操で橋や梯子になってくれます。

2)ランタンパッド(マイキャラ/カスタムキャラも取得可能)
 DCのスーパーヒーローであるグリーンランタンの能力。状況に応じて様々なギミックをフォースフィールドのようなもので作成できる能力で、これによって一見、どうしようもない状況をクリアできたりします。
 ちなみにマイキャラ/カスタムキャラでこの能力を使いたい場合、手持ち武器にランタンリング(というハンコみたいなやつ)を選択しないといけないことに注意。

3)コズミック・トレッドミル
 リバースフラッシュ担当の超絶ギミック。ある意味ランタンパッドよりも万能と言えるでしょう。その効果は「トレッドミルで超加速してスピードフォースに入り、パーツを回収してきて現実世界で組み立てる」というもの。これにより、材料の全く無い場所に超高速で物品を組み立て、それを使って障害をクリアするのに使います。スピードフォースから戻った直後の超光速組み立てシーンは、何度見ても面白い。



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